1 ノットは何 km/h?ノットから mph・km/h への換算表
執筆 Abhishek · 更新日 2026年9月15日
1 ノットはどのくらいの速さか
1 ノットは 1.852 km/h、つまり 1.151 mph で、1 時間あたり 1 海里です。道路の速度に慣れている方には、7 ノットで巡航するヨットはおよそ 13 km/h、陸上なら歩く速さ、水上ではかなり軽快です。
ノットから mph・km/h へ
| ノット | mph | km/h |
|---|---|---|
| 5 | 5.75 | 9.26 |
| 10 | 11.51 | 18.52 |
| 15 | 17.26 | 27.78 |
| 18 | 20.71 | 33.34 |
| 20 | 23.02 | 37.04 |
| 25 | 28.77 | 46.30 |
| 30 | 34.52 | 55.56 |
| 40 | 46.03 | 74.08 |
km/h にするにはノットに 1.852 を、mph にするには 1.151 を掛けます。表にない値は、速度単位の換算が即座に計算します。
なぜ km/h ではいけないのか
海里が恣意的な距離ではないからです。海里は緯度の 1 分角、つまり 1 度の 60 分の 1 として定義されています。おかげで航海の計算が単純になります。真北へ 60 海里進めば、ちょうど緯度 1 度ぶん動いたことになり、それはディバイダーで海図の縁からそのまま読み取れます。換算係数も電卓も要りません。
海里は 1929 年の国際水路会議で正確に 1,852 メートルと定められ、上の換算はすべてその値を使っています。
ロープでノットを測っていた頃
名前の由来は測程儀(チップログ)です。平らな木の板、チップは、一辺に重りが付けてあり、水中で直立して、船が離れていく間もその場にとどまりました。板は自由に回るリールに巻いたロープに結ばれ、ロープには等間隔で結び目が作ってありました。ひとりの水夫がチップを船尾から投げ、もうひとりが砂時計をひっくり返し、三人目が砂が落ちきるまで指の間を滑っていく結び目を数えました。その数が船の速度、ノットでした。
この方法を成り立たせているのは計算です。結び目の間隔は 47 フィート 3 インチ、砂時計は 28 秒でした。
- 1 海里は 1,852 m、およそ 6,076 フィートです。
- 1 時間は 3,600 秒。28 秒は 1 時間の 1/128.6 です。
- 1 時間に 1 海里進む船は、28 秒で 6,076 / 128.6 = 47.25 フィート進みます。これが 47 フィート 3 インチです。
つまり 28 秒の間に通り過ぎた結び目 1 つが、ちょうど 1 時間あたり 1 海里を意味しました。間隔と砂時計は、甲板の上で換算が要らないように、セットで選ばれていたのです。単位は、その方法よりおよそ 2 世紀長く生き延びました。
対地速度と対水速度
これが多くの人をつまずかせる区別であり、GPS スピードメーターが船自身のログと根本的に異なる点です。
- 対水速度(STW) は、外輪式やインペラー式のログが測るもの。周囲の水に対するあなたの速度です。
- 対地速度(SOG) は、GPS が測るもの。海底に対するあなたの速度です。
2 ノットの潮流の中では、対水 6 ノットで進む船は、潮に乗れば対地 8 ノット、逆らえば 4 ノットです。どちらの数字も正しく、それぞれ別の問いに答えています。GPS が与えるのは SOG で、到着時刻を見積もるにはこちらが必要です。STW はセールをトリムするために必要な数字です。
この 2 つを比べることが、潮流の方向と流速を測る標準的な方法です。両方の数字が目の前にあるなら、何のコストもなく使える、本当に役立つ手法です。
一般的な速度(ノット)
水上の数字は、多くの人が思うより小さいものです。これは一般的な範囲であって、上限ではありません。
| 船種 | 一般的な範囲 | km/h 換算 |
|---|---|---|
| セーリングヨット、巡航時 | 5〜8 ノット | 9〜15 |
| フェリー | 15〜25 ノット | 28〜46 |
| クルーズ客船 | 18〜22 ノット | 33〜41 |
| スピードボート・RIB | 30〜50 ノット | 56〜93 |
| コンテナ船 | 18〜24 ノット | 33〜44 |
セーリングヨットの最高速度を決めるのはエンジンではなく水線長です。排水型の船体は自分の作る船首波を乗り越えられないため、全長 10 m の船はどれだけ押しても 7.5 ノット前後で頭打ちになります。それより速く走るには滑走するしかなく、スピードボートがあの形をしているのはそのためです。
スマートフォンをログとして使う
水上の条件は GPS にとってほぼ理想的です。全方位に遮るもののない水平線があり、信号を跳ね返す建物もありません。精度は陸上のどこよりも船の上のほうが良いのが普通です。スマートフォンは Geolocation API の coords.speed 値を通じて対地速度をメートル毎秒で報告し、アプリがそれをノットに換算します。
実践的な注意:
- スピードメーターを kn に切り替えてください。文字盤が 0〜140 という妥当な範囲に振り直され、距離の表示も自動的に海里になります。
- GPS はデータ通信を必要としないので、沖に出ても速度と走行統計は動き続けます。
- 航程は終わりに保存し、GPX で書き出してください。どのチャートプロッターも航路計画ツールも GPX を読めます。
- 本当の敵は飛沫と塩です。防水ケースを使うか、スマートフォンは船内に置いてください。
- 長い航海で GPS を回し続ければ、スマートフォンは干上がります。モバイルバッテリーを持参してください。
出典
- NIST Special Publication 811 の付録 B は、海里を正確に 1,852 m、1929 年の国際水路会議で採択された値として掲載しています。
- NOAA Ocean Service: What is the difference between a nautical mile and a knot? は、測程儀と 47 フィート 3 インチの間隔について説明しています。
- W3C Geolocation API は、スマートフォンが報告する
coords.speed属性を定義しています。
ご自身の端末で試してみてください。
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